Androidのアプリケーションのバックアップ
前提:AndroidSDK・ADBドライバ導入済みのWindows環境 Android4.0以降の端末
注:バックアップが取れない場合もあります。 (権限不足等)
バックアップ・リストアが失敗してデータを損失した場合等、一切保証は致しません。
自己責任で行ってください。
1.USBデバッグの許可
端末の「開発者向けオプション」にある「USBデバッグ」にチェックを入れます。
2.adbのバージョンを確認
adb version コマンドを入力します。
C:Androidandroid-sdkplatform-tools>adb version
Android Debug Bridge version 1.0.36
Revision af05c7354fe1-android
3.adb 1.0.31 の取得
adbのバージョンが1.0.32以降の場合、バックアップが正しくとれない場合があります。
下記URLより、1.0.31を取得し、任意のフォルダに展開してください。
http://dl-ssl.google.com/android/repository/platform-tools_r20-windows.zip
adb version コマンドを入力すると下記のようになります。
C:Androidandroid-sdkplatform-tools_1.0.31>adb version
Android Debug Bridge version 1.0.31
4.パッケージ名の確認
adb shell pm list package コマンドを入力し、
バックアップを取りたいパッケージの名称を確認します。
サードパーティのパッケージ一覧のみを表示したい場合は、
adb shell pm list package -3 コマンドを入力してください。
5.バックアップコマンドの実行
adb backup -apk -obb <パッケージ名> コマンドを入力してください。
一部の環境では下記のようにしないとうまくいかない場合もあるようです。
adb backup '-apk -obb <パッケージ名>’
adb backup -apk -obb <パッケージ名>
なお、adb backup には、バックアップファイル名を指定するオプションもありますが、
トラブルの原因となる可能性があるため、省略したほうが良いです。
省略した場合のファイル名は backup.ab になります。
オプションについての詳細を知りたい方は、 adb コマンドを入力してください。
各コマンド及びオプションの一覧が表示されます。
端末全体のバックアップを取るオプションもありますが、
すべてのデータのバックアップが取られるわけではないので十分に注意してください。
6.バックアップの許可
バックアップコマンドを実行すると、
端末にバックアップの許可を求める画面が表示されます。
任意のパスワードを入力し、バックアップを実行してください。
(パスワードを省略することもできますが、
パスワードを入力しないとバックアップが取れないアプリケーションもあります。)
7. バックアップ完了
カレントディレクトリに backup.ab ファイルが作られています。
サイズが549バイトの場合は失敗しています。
(パスワードを指定しなかった場合の失敗サイズは41バイト)
8. ログの確認
adb shell logcat コマンドを入力すると、端末のログが表示されます。
パッケージ名が間違っていてバックアップに失敗した際などは、下記のように表示されます。
Unknown package ***.***.***, skipping
また、ログが多すぎて見切れない場合は、下記のように文字列を絞るとよいです。
adb shell logcat | findstr -i backup
なお、logcatを抜ける場合はCtrl+Cを押してください。
9. リストアコマンドの実行
adb restore backup.ab コマンドを入力します。
10. リストアの許可
リストアコマンドを実行すると、
端末にリストアの許可を求める画面が表示されます。
バックアップ時に指定したパスワードを入力し、リストアを実行してください。
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