SIMロック解除の落とし穴

総務省よりSIMロック解除が義務付けられ、本年よりキャリアのSIMロックが解除できるようになりました。

しかしご注意を。 SIMロックが解除されればSIMフリーになる訳ではありません。

 

SIMロック解除・SIMフリー 共通の項目として、あらゆるキャリアのSIMが認識できるようになります。

(本体がキャリアの周波数帯に対応している必要がありますが。)

docomo・au・Softbankはもちろん、VerizonやAT&Tなども認識できます。

日本ではあまり普及していませんが、海外では駅やコンビニなどで気軽にSIMが購入できますので、

海外旅行の時には現地で購入したSIMに差し替えることで、安心してスマートフォンが使えます。

 

SIMロック解除の落とし穴その1、それはテザリングです。

(正確には、docomoのSIMロック解除端末です。)

 

全てのスマートフォンは、3G・4G通信をする際、SIMカードを認識し、アクセスポイントに接続します。

アクセスポイントの設定はスマートフォンから行えます。

通常、普通の通信もテザリングの通信も、アクセスポイントは変わりません。

しかし、docomoのSIMロック端末は、

普通の通信は設定したアクセスポイント spmode.ne.jp を通りますが、

テザリングした場合は自動的にアクセスポイントが dcmtrg.ne.jp に変わります。

これはSIMロックを解除しても維持されてしまう仕様となっております。

MVNOのSIMを刺し、アクセスポイントをMVNOに指定された物に変更し、普通に通信ができていても、

テザリングをした瞬間にアクセスポイントが変わり、SIMとの不一致で通信ができなくなります。

 

SIMロック解除の落とし穴その2、不要なSIMロック解除です。

 

キャリアで使用していた端末をMVNOで使いたいのでSIMロック解除する、

これは半分正解で半分間違いです。

MVNOとは、大手キャリアから回線をレンタルし、独自の通信事業を展開しています。

日本では、ほとんどのMVNOがdocomoから回線をレンタルしています。

auからレンタルしてるMVNOはUQ mobileとmineoしかありません。

つまり、DoCoMoで契約していた端末は、SIMロックを解除しなくても、

DoCoMo系MVNOで使用することができます。

ただし、アクセスポイントは変わりますので、設定する必要があります。

(docomoで使用していた端末をau系MVNOで使用したい場合はSIMロック解除が必要です。)